脳のエネルギー源は、血液中のブドウ糖に限定されます。 この点、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が下がると、糖質はエネルギー源!で述べたように、肝臓に貯えられたグリコーゲンが再びブドウ糖に変換されて血液中に放出されます。 そして、肝臓に貯えられたグリコーゲンが減少すると、人間はお腹が空きます。 したがって、お腹が空くと、脳の働きは停滞することになります。
お腹が空いた場合には、糖質を補給することにより、血糖値を上昇させることが有効です。 しかし、急激に血糖値が上昇すると大量のインスリンが分泌され、補給した糖質が脂肪に変換されるおそれがあります。 そして、脂肪は、直接的には脳のエネルギー源とはなりません。 そこで問題となるのが、補給する糖質の質と量です。
糖質が多く含まれる食べ物の中でも、菓子類や果実のように甘いものもあれば、ご飯やパンのように甘くないものもあります。 そして、通常、甘いものほど、体内にすぐに吸収されて血糖値を急上昇させます。 逆に、甘くないものは、体内に緩やかに吸収されて、血糖値をゆっくり上昇させます。 したがって、甘いものには即効性があり、甘くないものには遅効性があると考えてください。 但し、甘い糖質を大量に補給すると、インスリンも大量に分泌され、脂肪に変換されてしまいます。 したがって、甘い糖質を補給する場合、その量に注意が必要です。 通常、ほんの数グラムで、空腹感は抑えられます。
以上から、頭の働きを良くするためには、次の点に注意して糖質を補給してみてください。
・食事において、ご飯やパン等、甘くない糖質をしっかりと補給。
・お腹が空く都度、少量の甘い糖質を補給。
糖質を補給した場合、その代謝も重要になります。 そして、糖質の代謝には、ビタミンの摂取が重要です。 特に、ビタミンB1は、糖質の代謝を促進し、また神経系統や脳に作用すると言われています。 そこで、ビタミンB1をはじめとするビタミンを意識して摂取しましょう。 ビタミンB1は、豚肉、レバー、ウナギ、大豆などの豆類、小麦胚芽や玄米に多く含まれます。
DHAやレシチンも、頭の働きを良くするとして注目されています。
DHAは、人間の脳に多く存在する脂質です。 そして、DHAにより記憶力や処理能力が高まることは、すでに実証されているそうです。 このDHA、鯖や秋刀魚といった青魚に多く含まれます。 なお、青魚は、生で食べる方がDHAを効率的に摂取できるそうです。
レシチンも、人間の脳に多く存在する脂質です。 情報伝達物質としての成分を含み、記憶力や集中力を高めると言われています。 レシチンは、大豆や卵に多く含まれます。
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